今回のザップス新聞表紙にある「ザップス牧港店」の外装を御覧頂いたでしょうか?
落ち着いたベースの茶色に、明るいホワイトカラー。そして、シンプルにデザインされた「ザップス」の新ロゴマーク。
これらを今回デザインして頂いたのが、think of 代表の金城 博之氏である。
表紙にて、弊社代表の稲福が少し触れておりますが、こちらでは金城氏のデザインに関わるご紹介をさせていただきます。
金城 博之 氏 Profile
- 那覇市の牧志生まれ。
- 那覇高校普通科を卒業 。
- 明星大学日本文化学部 生活芸術学科 に入学。
- 卒業後は東京のデザイン会社へ入社。
- 生活とデザインがどのように関係しているのか?という考えが生まれ、2001年に退職し。
- 同年 渡英。
- イギリスに住みながらヨーロッパの文化、デザインを見聞、翌年2002年に帰国。
- 同年10月にデザインオフィス「think of」を設立。
- 数々のデザイン依頼を受け、様々な賞も受賞し、
- 2013年3月に株式会社レネミアとして法人設立。
- 同年10月に牧志公園そばに「RENEMIA」SHOPGalleryを開店
デザイン一つで、生活が大きく変わることもある。
那覇市牧志のマックスバリュ−から南向け、モノレール線路沿いに進むと大きな窓に白地で「think of」と書かれた事務所が出てくる。
金城氏のデザイン事務所である。
広く取られたスペースに8人が同時に座れる大きなテーブルが一つ置かれたその場所は、展示会や打合せの場として利用されているそうだ。
外から見えるようにと全面窓ガラスにしたのは、
「生活とデザインをより身近に感じてほしい」という思い、そして、「近くにもこんなデザイン事務所があるんだ」という地域に定着したいという考えからだそうで、開設当初は喫茶店と間違えて入られることもあったという。
それから、10年、今では地域に定着しコーヒーを求めて入店される方もいなくなったそうです。
「私達が起こしたデザインが、時には何十年も続くものにもなります。また、そのデザインしたものが、生活の一部にもなり得る。そう考えると、デザインの持つ力は、生活にも大きな変化をもたらす事もあるんだと、常日頃考えて仕事に取り組んでいます。」
と、穏やかな口調でしっかりとこの事務所での仕事に対する考えを話していただけました。
地元からの評価だけではなく、外からの評価が嬉しかった。
金城氏のデザインは、多岐にわたり、ブランド開発から、パッケージデザイン・店舗デザインなど様々だ。
なかでも、今では完売となり再販されてはいない「琉球泡盛 島米」は、県内出身者初の「ガラスびんデザインアワード2008 」を受賞した。
「県内の方や、企業から賛同をいただくのももちろん嬉しいです。そこに県外からの評価を受けると【沖縄のデザイン】が評価されていると感じますし、より沖縄のデザインに対する評価にもつながります。」
と金城氏はいう。
RENEMIA〜デザインを身近に、より発信出来る場所
昨年の10月に法人設立をきっかけに、一人で業務を行ってきたデザインの仕事から、スタッフを雇用。さらによりデザインを広く、多くの人に知ってもらいたい、また県内のアーティストなどが手がけた作品の発信になればと、国際通りから少し入った牧志公園そばに店舗を開店。
店内には、様々なアーティスト達の数多くの作品が並べてれており、大きなカウンターではコーヒーと、沖縄県内の島々から生産されている黒糖を味わう事ができる。
RENEMIA 沖縄県那覇市牧志2-7-15 〒900-0013
14:00〜19:00 (水曜日定休) TEL&FAX 098-866-2501
金城氏のデザインスピードは他のデザイナーに比べて時間を要することもあるそうで、パッケージ一つにしても、時には1年にも及ぶそうだ。
その理由は、クライアントとの理解度によって変わってくるという。
「企業やお店の考えていることや、理念、理想、イメージなどを聞き、それを【デザイン】していくので、どうしても時間がかかることはあります。デザインの価値を自分もクライアントも共有できて、それがお客様へと伝わる事ができるようにするためには、やはりそれ相応の時間はかかるものです。」
まさに、【物事を考える~think of~】ということですね。